事の次第

 他に借りた本、CDについてもメモ。


「チャンドラー人物事典」
 これ、大学生のとき、渋谷の本屋で買おうかどうか1時間近く迷った末、結局買わなかった本だったりする。今、何年ぶりかに読み返して、その濃度と奥深さに感じ入りました。あえて要望を付け加えるなら、人物だけでなくて、登場する小道具等の注釈も入った総合事典だったら最高だと思う。「総索引」をつけて貰えたりすると。それでも3段組、400ページを超えるボリュームはチャンドリアンには堪らない。座右の書にしたい気持ちがふつふつとまた……


「エッセンシャル・スティーヴィー・ワンダー
 実はCDを1000枚以上所有してるくせして、スティーヴィー・ワンダーは1枚も持ってないという似非音楽好きなので、こういうところで学習に励むわけです、の初期ベスト2枚組。驚いたのは「初期」というのがスティーヴィー・ワンダー12〜21歳というところ。えてして「天才」というレッテルは逆にその人の魅力を矮小化してしまうものだけど、こういう場合は天才以外の形容が見当たらない、そんなおなか一杯のベスト盤。


「なぜベケットか」イノック・ブレイター
 写真がたっぷりのベケットの評伝。ベケットというのはアイルランド出身の劇作家。