さぬきうどん巡り

 ほぼ予定通りに香川に到着したものの、4日の予定は朝から夜までみっちり組まれている(食事について)わけで、早々に寝ておかないとと、近くのネットカフェにて仮眠(ナイト8時間パック1500円)。平日深夜ということもあって、ものすごく空いてて快適だった。フリードリンクにソフトクリームがあるし。
 やはり興奮していたのだろう、7時前に目覚める。3時間程の睡眠。


 坂出やました(小、エビかきあげ、じゃこ天)400円
 がもう(小、油揚げ)210円
 彦江製麺所(かけ小)140円
 たむら(小)150円
 竹清(小、ゲソ、チクワ、エビ、玉子)500円
 谷川米穀店(小、玉子)150円
 山下うどん(ぶっかけ小)280円(おでん2串)180円


 当たり前だが、うどんはどれも美味しい。中でも、気になった店についていうと。


坂出やました
 口開けは「がもう」のつもりでいたら、開店30分以上前(8時前)に到着。どうしよまいか?と途方にくれてたとき見つけた店。村上春樹のサインが飾ってある。曽我部恵一のサインもサニーデイサービス以降ソロ、バンド含め4枚ほど確認。
 村上氏のエッセイでは、粉を挽くのに浸かってた水車が残ってるとのことだったけど、それは見つからず(単に探してない)、代わりに店の外、倉庫だか車庫だか分からない場所にサンドバッグが懸かってた。


たむら
「さぬきうどん」と一言で言っても食べ方は色々ある。
 葱、生姜、天かすといった無料トッピング。揚げ、天ぷらの有無。だしつゆ、かまたま、醤油などの調味料の選択の他に、ひやひや、ひやあつ、あつあつ、といった温度の区分(「ひやあつ」だと麺は冷たく、だしつゆは温め)などなど。一店の中でも組み合わせによっては100以上のうどんの食い方があるわけで。
 その中でもたむらは、うどん界における極左の存在といえる。おすすめの食し方についてYに聞くと「味の素」との解答。
 香川のうどん屋のほとんどに味の素が置いてあるのは知っていたが、醤油もだしもなしで、熱いうどんに味の素のみをまぶして食すそのアナーキーさに目から鱗が3枚ほど落ちた。
 とはいいながらも勇気が足りず、自分の椀には醤油を少しかけてしまう。このへたれが。
 Yから少し分けてもらって食べた「たむらうどん味の素のみ(あつ)」は、うどんそのものにある塩気をグルタミン酸がまろやかに包み、下手に醤油を垂らすよりも、グルテンの甘み、塩気、むちっとした食感をしっかり味わえて、湯気立つ「うどん」をはふはふ言いながら啜り食うのは、驚くほど美味かった。
 帰宅後、冷凍うどんで試してみるもあの味には程遠く、たむらうどんがいかに絶妙なバランスの上に成り立っているかを再発見、


竹清
 今回のさぬきうどん旅行。一番の目的はこの竹清だった。香川県庁そば、休日平日関係なく常に行列のできる店。
 去年は昼過ぎに訪問。長い行列の後にうどんにありつくも、テーブルには着けず。絶妙に揚げられた天ぷらをじっくり味わう暇もないまま、立食いでかっこみ、急かされるように店を出た思い出が残る。
 今回は11時の開店に合わせてやろうと、10時過ぎに高松入り。なんだかんだでやっぱり行列に並ぶこととなったけど、絶品の天ぷらを味わえて満足。次は揚げたてを狙おう。


谷川米穀店
 駐車場で、車のナンバープレートを見たおっちゃんに突っ込まれる。
「ようここまでうどん食いに来たな」という呆れと愛情あふれるツッコミなので笑顔で返す。
 それだけ、ここのうどんは食べる人を幸せにしてくれる。
 うどん(小)と玉子で150円。辺鄙な場所だし、そこでの150円の食事のために往復2時間近くかけるのは物好きでしかないだろう。でも、単純に金額では量れない価値と魅力がある。
 うどんは美味い。だけどそれだけじゃない。この味はロケーションの故なのか、マイナスイオンのせいなのか。
 今、考えるに、おそらくそこには、自分が懐かしいと感じる「ある雰囲気」が残っていたのだろう。目下を流れる川、それの両脇にそびえる(?)山々(谷、渓谷というには穏やかな感じ)、時代から取り残された家々の佇まい、そして通りすがりのおっちゃん。
 そこから少し進んだところに、とてもいい温泉(道の駅)を見つける。
 地の利を考えると、平日のこの場所に人なんてあまりいないはずだけど、なぜか繁盛してる。


以下メモ
 一鶴
 寺岡商店

6月4日
マルナカ琴平店 21時頃 2000円ほど酒(のどごし生500×6)とつまみ(柿ピー)とおみやげ(カマダだし醤油

6月5日
17時六時屋のタルト(おみやげ)1365円
一風堂松山店21時に赤丸かさね味、からか麺、白丸替玉。

サンウェルコトヒラ
一鶴
寺岡商店