この島には不安がなくて永遠に今日のように静かな気がします

 小川国夫の訃報を受け、本棚から「アポロンの島」「海からの光」を引っ張り出す。高校生のとき、つげ義春経由で出会った作家だけど、もし知らずにいたら、今の自分はいないのでは、と思うほど、深いところで影響を受けた一人。
 それは、単なる文章のスタイルではなく(それは無理な話だ)、彼の言葉に向かう姿勢、句読点ひとつすらゆるがせにしない、書く行為そのものへの敬意だったりする。
 一日に原稿用紙1枚のペースで紡がれた、簡潔でありながら精緻な、極限まで磨かれた文章は、読む人の背筋をしゃんとさせる力を持っている。
 彼の死を惜しむとともに、彼の作品に出会えたことを感謝したい。


 鳥の胸肉がグラム38円だったので購入。鳥ハムを作ることにする。皮を剥ぎ(これは犬にやった)、塩胡椒をまぶしたのをジップロックに入れ冷蔵庫へ。完成は日曜の予定。