出来事

 夜、犬の散歩をしていたとき、ロープもないまま、はぐれ歩いている犬を見つけた。白くて大きな老犬だった。交差点をよたつきながら歩いてるところで追いつき、散歩中持ち歩いているビーフジャーキーで家までおびき寄せようとしたけど、老犬はふらふらと立っているだけ、ほとんど反応がない状態。家まで300メートルの距離。ひとまず自分の犬を家につないでからにしようと判断し、帰宅後、ロープと懐中電灯、ビーフジャーキーを手に犬のいた場所へ走って戻ったものの、たった数分の間にいなくなっていた。30分以上探しても見つからず。


 犬の無事を願っているとともに、自分の判断を後悔している。あの時、自分の犬をロープから離してでも、保護するべきだった。


 簗に行った。