トマス・ピンチョンの

 新作が12月に出るそうですが、邦訳はその10年先ぐらいですかね。


http://cruel.org/other/rumors.html#item2006072201


 自分にとってピンチョンは、まともに作品を読めたことないにもかかわらず知ってる作家の一人。唯一、持ってる短編集「スロー・ラーナー」は、確かに一度読んだはずなのに、一体どんな話だったのかと聞かれて、一篇として説明できなかったという、そんな恐ろしい小説。「エントロピー」というタイトルだけ妙に覚えている。ひとえに読解力が欠如してるだけですが。


 トマス・ピンチョンといえば寡作で難解で覆面で有名な作家。ソール・ベローがピンチョンを評して「パガニーニを10時間ぶっ続けで聞かされてみろよ」というくらい、恐れ多い人物なんですが。そんな取っ付きにくいイメージの一方、シンプソンズに音声出演を果たしたりなど、意外とお茶目な部分もあって、こんな作家が日本にいたら文学もずいぶん楽しくなるのになあ。と思った次第。あえて例えるなら露出を抑えた才能五割増の高橋源一郎。うーん、酷い事書いてるな。


http://www.themodernword.com/pynchon/TRP_simpsons.html