iPod生活も

 2ヶ月経ちました。恋愛でいうなら、互いの気持ちの距離感が掴めてきた頃合ですか。付き合い始めたばかりのドキドキ感は薄れてしまったけど、まだワクワク感は残ってるという。


 以下、思いつくままに感想。
 iPodで音楽生活がガラリと一変しました。まずなによりCDを聴かなくなった。外出中に限らず、家でもiPodかパソコンのiTunesで音楽を聴くように。CDを買ってもパソコンに取り込んでおしまい。だったらレンタルでいいじゃないか、と、現在、ゲオかツタヤ会員になることを検討中。
 これまでの、1曲を聴くためだけにCDを探して、トレイを出し入れする手間を考えたら、断片的な情報や記憶から目当ての曲を見つけ、すぐ再生できるiTunesの快適さは筆舌に尽し難いです。それでこそ3週間近くかけて1000枚近いCDをパソコンに取り込んだ苦労も報われるというものです。
 ipod一番の売りである、偶然に運命を感じさせてくれるシャッフル再生は、使えば使うほど最高の機能だと実感。千円なんぼ払って買ったくせして2,3回しか聴いてないCDがうんざりするほどあると、聴いた覚えも、買った覚えもない曲に出会うこともしょっちゅう。
 何より、シャッフル再生で素晴らしいのは、中、高校生のとき聴きまくってたのに、ここ数年聴かなくなってた、iPodがなかったら一生聴き返さなかったかもしれない曲との再会。プルーストのマドレーヌのように当時の思い出が掘り起こされっぱなしです。もはや記憶のパラダイム転換装置といっていいくらい。
 音質について言えば、196KbpsのACC圧縮では、もちろんCDに及ばないです。感覚的な喩えでいうと月刊雑誌のグラビアとハードカバーの写真集くらいの違い。ただ、"たったその程度"の違いなわけで。その差をとやかくいうのはナンセンスかと。AMラジオだろうがカセットテープだろうが、要は聴く耳の感度の問題なわけで。なによりFMの音よか断然良いのだから文句言ったら罰があたる。
 60GBを購入したのは、今振り返ると最善の選択。容量はいくらあっても多すぎるということはないことをgoogle videoで思い知らされました。5万円近い価格も、これまでCD購入に100万近く投資してたのを思えば、全然安い買い物。
 少々重さを感じる150g余りの存在感にしろ、洗濯機に誤って入れてしまうリスク(これまで携帯電話で2回経験あり)を避ける意味で賢明な判断でした。
 次世代iPodへの要望は、HDDとバッテリの容量。あとはiTunesの操作性にどこまで近づけるか。ただ、現在のクリックホイールの操作性は、もうこれ以上のものが考え付かないくらい完成してるわけで、だとすると全面液晶のタッチパネルといった根本的なスタイルの変更になるのかも。

 現在の懸念はライブラリのバックアップをどうするか。